分子栄養学とは

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分子栄養学とは、正式には「分子整合栄養医学」
(Ortho-Molecular Nutrition and Medicine)といいます。

簡単に言うと、生体内での栄養素の働きを
分子レベルで解明する学問であり、健康法であり栄養療法です。

人間は37兆個の細胞でできており、
ひとつひとつの細胞やそれを構成する分子は栄養で構成され、栄養で働いています。
人によって環境や個体差があり、必要な栄養素やその量は微妙に違います。

その人にとって必要な栄養を必要なだけ、食事やサプリメントで摂取して
細胞を修復・活性化し、本来の健康な状態にするのが目的です。
薬に頼らない治療法でもあります。

分子栄養学のクリニックではさまざまな検査結果をもとに
身体の中がどんな栄養状態か推測します。

  • 血液検査(60項目以上)
  • 毛髪ミネラル検査
  • 有機酸検査(尿検査)
  • 唾液中コルチゾール検査
  • GI-MAP検査

その歴史 パイオニアたち

ライナス・ポーリング博士(1901〜1994・2度ノーベル賞を受賞)と
エイブラム・ホッファー博士(1917〜2009)によって、
1968年にその概念が創出されました。

理学博士 ライナス・ポーリング博士
「分子整合栄養医学」という言葉を作った。

ライナス・ポーリング博士(アメリカ)

1930年頃 ヘモグロビンの分子構造を解明
1935年 たんぱく質の立体構造を解明
1949年 鎌状赤血球貧血の原因を分子レベルで解明
1950年 脳機能における酵素の役割を研究
1968年 サイエンス誌 「分子矯正精神医学」
1950年 脳機能における酵素の役割を研究
1954年 ノーベル科学賞受賞
1963年 ノーベル平和賞受賞
1968年 サイエンス誌『分子矯正精神医学』 
1970年 『ビタミンCと風邪』 

理学博士・医学博士 エイブラム・ホッファー博士

エイブラム・ホッファー博士(カナダ)

小麦中のビタミンB1量を分析する方法を開発して理学博士に。
栄養士として働くには医師の知識が必要と考え医師になる。
1954年 統合失調症患者の研究を本格化。
ナイアシンとビタミンCの有効性を突き止める。
治療した患者の数は5000人を超える。
ポーリング博士の死後、共著『Healing CANCER -がんを直す』を出版。

そして、医学博士 ヒュー・D・リオールダンが、
標準的療法に変わる治療法の革新的モデルと言える
最先端の治療センターを設立しました。

医学博士 ヒュー・D・リオールダン(1932-2005)

ヒュー・D・リオールダン博士(アメリカ)(右)

1975年 「国際人間機能増進センター」設立
(2010年 リオールダンクリニックに改称)

日本に分子栄養学の礎を築いたふたり

三石巌(みついし いわお)1901-1997

現東京大学 物理学や電気工学が専門。大学教授。
60歳の時に分子生物学の研究を開始し、三石理論を確立、
分子栄養学による健康自主管理を実践。
株式会社メグピー、三石理論研究所を設立。
メガビタミンの提唱者。

金子雅俊(かねこ まさとし)1936-2020

金子雅俊 (左)

理学博士。医師をはじめ、「普通の人々」への健康自主管理運動を推進。
1984年KYBクラブを創立。
分子栄養医学研究所、株式会社ケンビファミリー、株式会社KYBメディカルサービス、
NPO法人分子整合栄養医学協会設立。

日本に分子栄養学を広めたふたり

溝口徹(みぞくち とおる)みぞくちクリニック院長
2000年から栄養療法開始。
2003年に日本初の栄養療法専門のクリニックを開設。
一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所 代表理事。

宮澤賢史(みやざわ けんし)宮澤医院副院長 
2002年 KYBクリニックに所属し栄養療法開始。
2012年から「分子栄養学実践講座」主催。

人間の体は食べて消化吸収したものでできている

食べ物がたくさんある現代ですが
実は新型栄養失調や、痩せているのに脂肪肝という
ケースがたくさんあります。

最近体調がいまひとつ、老化かな〜って思ってる方は
今まで続けてきた食事や生活習慣を変える時かも
しれません。

「人間は食べたものでできている」という言葉がありますが
食べても吸収できていないこともあるんです。

人間の体だけでなく心の状態も、食べて消化吸収したものでできています。


不調を薬で抑えるのではなく、
栄養で根本原因にアプローチして、
健やかな毎日を過ごし
本当の自分が望む未来を手にいれる。
そのお手伝いをするのが分子栄養学カウンセラーです。