あともう少しで消えそうで消えない乾癬。リブレで確認した血糖値の変動を参考に、食事の仕方を変えることで消滅しました。
乾癬が消えた話、その3です。
食事からとった糖質は小腸でブドウ糖に分解されて、毛細血管に入り、インスリンによって細胞に取り込まれエネルギーとなります。
理想的な血糖値は、80~140の間を緩やかに変動しています。上の画像のスマホの画面で、緑色の帯に収まる範囲です。
私は、低血糖症にありがちな昼食後に眠くなるということはほとんどないし、夜中に歯を食いしばることはあるけれど、昔からの症状で自分にとってごく普通のことなので、低血糖症ではないと思い込んでいました。
ある日の血糖値は、空腹時血糖値が100位で、昼食後は160まで上がっています。夕食はチキンカレーと煮卵とビール。30くらいしか上がっていないけど、食べる前より下がっていますし、1時間に50と急に下がっています。。
ちなみに、リブレは血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度ではなく、間質液中のグルコースの濃度を測定しているので、実際の血糖値と多少差があります。
ひとつのセンサーで、2週間計測できます。
センサーの固体差もあるそうで、高めに出たり低めに出たりすることもあるそうなので、とりあえずその時の数値はあまり気にせず、高低差と時間に注目です。
理想的な食後の血糖値は、140を大きく超えず、その後2-3時間かけて50~60下がるのです。
しかし血糖値が急激に30分や1時間で50以上も下がると、脳がエネルギー不足になります。インスリンが沢山出て血糖値がさがり過ぎて、脳が飢餓状態だ!危険な状態だ!と判断しています。
今度は上げるホルモン(コルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリン、グルカゴン)などが大量に出て、身体の中は大忙しです。
この状態に自分がなっていたのです。いつもの事なので、自覚症状がないのかもしれません。食後はお腹がいっぱいでぼーっとするもの、という思い込みもあるかもしれません。
また他の日は、家でお味噌汁と昨日の残りのゆでダコを食べ、会社に着いてから玄米のおにぎりを食べました。
短時間に75位上がって急激に下がっています。昼食や夕食では、おかずとご飯を一緒に食べているのに、朝は食欲がないので、長年、おにぎりだけ職場で食べていたのですが、今は5分づき玄米とはいえ、血糖値を急に上げる要因になっていたようです。
また、登山にでかけたある日の血糖値は、200近くまで爆上がりして、1時間半のあいだに急激に70まで下がっています。その差は130。早朝、家で玄米ご飯と出汁スープを飲んで出かけた日でした。
実はこの朝、登山口からゆっくりと歩いている時、貧血のような頭の血が下がるような感覚がありました。
どうしたんだろうと、すかさずリブレで血糖値を確認したのが一番低い位置にある黄色の円の時です。
持っていたアミノ酸(人工甘味料が入っていないもの)を飲むとすぐに上昇してホッとしました。低血糖の状態を体感としてわかったのですが、今まで「貧血」と自覚していた症状は実は「低血糖」の状態だったのかもしれません。
食後高血糖からの低血糖だけでなく、
いくら楽しいお出かけだとしても、早朝出かけて日常と違う行動をする事でもストレスを感じてアドレナリンやコルチゾールなどのホルモンが出て血糖値が爆上がりしたようです。
血糖値は一定ではなく、日々の食事やストレスによって変動し、不安定な変動はそのまま不安定なメンタルにも繋がります。
ある休日の夕方、街を歩いていて、理由もなくふいに不安な気持ちになりました。今までだったら、「夕暮れ時だからなんか寂しい気持ちになるのかな・・・」などと考えていたかもしれませんが、その時は「血糖値が下がってる・・・」と体感しました。
分子栄養学と出会う前に比べたら、朝からお味噌汁やゆでダコなど、糖質以外のものも食べるようにはしていましたが、子どもの頃から朝食は食べていなくて、社会人になってからはずっと朝は食べてもおにぎり位という生活でした。
朝食に納豆や卵焼きなど簡単なおかずを食べてからお米を食べるようにしました。
そして小腹が空いた時や朝家を出る前にはEAAパウダーを飲んでいました。アミノ酸同様、口の中に放り込んで水で飲み込みます。グレープフルーツ味で飲みやすいです。
朝食をきちんと家で食べる習慣がないと食欲がわかず、なかなか大変ですが、続けることで、血糖値が乱高下しないようになり、あと少しだった乾癬が消えたのではと考えています。
まとめ
3年続いた乾癬が治ったのは・・・
①腸内環境を整える
- グルテンフリー(小麦製品を食べない)
- カゼインフリー(乳製品を食べない)
- 腸内カンジダ対策
- 食物繊維を意識して食べる
②低血糖症(血糖調節障害)対策
- (ホルモンや自律神経の乱れから精神的に不安定になったりイライラしたり手足が冷えたりしびれたり、耐え難い眠気に襲われたりするだけでなく、皮膚にも影響あり。自覚がなくても低血糖症《血糖調節障害》の症状がある人は多い。)
③食事内容の改善
- たくぱく質をしっかり
- 良質な油(オメガ3)
- アルコールや精製糖質を控える
- よく噛む!
- 海藻類・鉄分も忘れずに
- 添加物、保存料、人工甘味料、カフェインなども引き続きとらない
④足りない栄養をサプリメントで補給
- ビタミンC
- ビタミンB群
- 亜鉛
- マグネシウム など
⑤身体のどこかに炎症があるか検査して、あれば治療する
- 歯の根管治療(大学病院で治療)
- 上咽頭炎(軽度だったので1度治療してそのまま)
- 金属アレルギー(検査の結果、無し)
- 脂肪肝(心配したけど、検査の結果脂肪肝ではなかった)
と、色々と試行錯誤しました。他に適度な運動や、なによりもストレスをためないことも大切です。
低血糖症については、きざし編にリンクした宮澤医院のHPにも記載のあるみぞぐちクリニックの溝口先生の著書「疲労も肥満も『隠れ低血糖症』が原因だった」にも詳しく書かれています。